価格帯で選ぶ














味が良いメロンを完熟状態でお届けしたい。【名倉正悟】

ajibito_nagura01

 

melon_map
マスクメロン出荷量日本一の町:袋井

静岡県袋井市。静岡県の西部の中央に位置するこの町は、かつては東海道五十三次の宿場で、江戸と京の中間点にあたる「袋井宿」を中心に栄えました。最近では2002年に開催されたFIFAワールドカップで「小笠山総合運動公園スタジアム」が会場として使用されました。

そんな袋井で、意外と知られていない特産品が、出荷量日本一を誇るマスクメロンです。

静岡県産ガラス温室での「純系アールス・フェボリット種青肉マスクメロン」は、通称「クラウンメロン」のブランドで全国に知られ、青肉系のメロンではトップブランド。

その味、香り、食味に関しては、他の追随を許さず、世界で作られている全てのメロンの中で、最高のメロンと言われています。

そしてこの「マスクメロン王国」袋井で、メロン作りに励んでいるのが、名倉メロン農場の名倉正悟さんです。

 

 

m_naguraメロン作り50

名倉メロン農場では、苗部屋1棟と栽培部屋7棟の計8棟のガラス温室を利用して、年間約10000個のメロンを栽培しています。

名倉メロン農場がメロン作りを始めたのは、正悟さんの祖父の代で、およそ50年前のこと。

初代の祖父:正太郎さん、二代目の父:正司さんが作るメロンは職人芸で、組合内でも評判が良く、品評会でも常にトップクラス入りをしていました。

幼いころからお祖父さん・お父さんのメロンを食べていた正悟さんは
「自分の家でこんなにおいしいものを作っているのはすごい!自分も将来はこんなおいしいメロンを作ってみたい」

と、いつも思っていたそうで、大学も農学部に進学し、卒業後、2000年より後継者として実家の農場で働き始めました。

 

 

m_tama301

お客様に一番美味しいメロンを食べていただきたい

正悟さんが働き始めた当初は、実家はメロックスというクラウンメロンの生産組合に加入していました。

組合に加入していると、栽培したメロンをすべて組合に引き取ってもらえ、安定した収入を得ることが出来ました。

ところが、景気が良いときは『メロン栽培は手間がかかるが儲かる農産物』でしたが、バブル崩壊を機に、徐々に価格も数量も落ち込み始めていました。

また、組合は全量を市場に出荷するため、『味よりも見た目や流通を重視したメロンを、完熟前に早獲りすること』を推奨していました。それは正悟さんが思い描いていた、『見た目よりも味が良いメロンを完熟状態でお届けしたい』という思いとは正反対のものでした。

「今まで通り組合に出荷するやり方では先が見えてくるのではないか?」

正悟さんはそう思い、14年前に組合から独立し、名倉メロン農場として単体経営に乗り出しました。

「組合から独立するということは、クラウンメロンというブランドが使えなくなるということですから、名倉メロンという名称でどこまでやれるのか心配でした。

ただ、組合に出荷している限り、自分たちが本当にお客様にお届けしたいメロンを作ることはできないと思い、また名倉メロンをひいきにしていただけるお客様もかなりいらっしゃいましたので、思い切って決断をしました。

なによりも一番美味しいメロンをお客様に食べていただきたいと思っていたので。」

 

m_cafe300メロン専門カフェ

名倉メロン農場として独立した正悟さんは、早速さまざまな取り組みを始めます。

まずは、メロン専門カフェのオープン

「袋井の特産品であるメロンですが、認知度が低く、意外と知られていません。組合がメロンを全量集荷して都内に届けてしまうからかもしれません。以前から、静岡メロンの認知度を高めたいと思っていたので、自分たちでカフェを開いて、地産地消をアピールしていきたいと思いました。」

ちなみにカフェの経営とメロンの販売は、奥さんとお母さんがされているようで、おいしいメロンの栽培は、正悟さんとお父さんがするという、家族内で分業されています。

 

 

mark300400
安全・安心・おいしいメロン作り

続いて、しずおか農水産物認証制度の取得

「自分たちで、安全安心なおいしいメロンを作りたい。そう思って組合から独立して名倉メロン農場を始めたのですが、先駆者がいませんでしたから、右も左もわからない状態でした。
そんな中、静岡県が我々の取り組みに共感をしてくれ、「しずおか農水産物認証制度」の取得を推進してくれたのです。認証取得のためには、水質検査やマニュアル作りなど、慣れないことばかりで大変でしたが、安全・安心なメロン作りのため、勉強をし直しました。」

その甲斐あって、2008年に静岡のメロン生産者としては初の認証取得となりました。

 

 

 

m_hatake300

 農薬を減らす取り組み

名倉さんは安全・安心なメロン作りのために、農薬の散布回数改善にも取り組んでいます。

「二年ほど前から天敵防除を始めました。天敵を使って、メロンに悪さをする害虫を食べてもらう仕組みで、農薬散布回数を減らすために始めた取り組みです。おかげさまで大分軌道に乗ってきて、農薬散布の回数を減らすことができるようになり、メロンにも、そして我々生産者にも良い効果が出ています。」

こうした様々な取り組みの結果、名倉メロン農場のブランドは、口コミを通して広まりつつあります。

 

 

 

終わりに

「組合に加入していた当時は、市場での価格だけをみて、勝った負けたと一喜一憂していた世界で、そこには価格以外に自分たちのメロンの商品価値はありませんでした。

それが、自分たちで販売をするようになってから、直接、お客様の声が聞けるようになり、いかにお客様に対しておいしいメロンを提供していくか、『おいしかったよ』というお客様の言葉をいかにもらえるかを喜びとして、さらにおいしいメロンを作っていこうという気持ちが生まれました。

自分たちのメロンを食べてくれるお客様が目の前にいるということは、自分たちにとって大きな発見であり、財産であり、励みです。

『お客様に育てられて自分たちの今がある』

そこを一番大事な部分、根幹の部分として、これからもメロン栽培、メロン農家経営を考えていきたいと思います。」

夏場は40℃近くなるハウス内で、世界一栽培に手間がかかるメロンを相手にしながら、正悟さんの目にはいつも、お客様の喜ぶ笑顔が浮かんでいます。

 

名倉さんの商品はこちら

 

m_image794

 

m7942

 

melon794801