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食べてくでしょ!?【秋田きりたんぽ】

羽場こうじ店さんに別れを告げ、角館に立ち寄ったあと、秋田駅近くのホテルに到着したのが16時過ぎ。

チェックインを済ませ向かった先は、北東北一の繁華街といわれる秋田市の川反通り(かわばたどおり)。
1000軒もの飲食店が軒を連ねるこの通りの中心に位置する、郷土料理店の名店「お多福」さんを訪れました。

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きりたんぽ鍋と雅香(がっこ)をあじたびで取り扱わせていただいているお店です。


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kiritanp301店内に入るとカウンター越しに大将が出迎えてくれ、挨拶を済ますと「食べてくでしょ!?」と大将に促されるまま、食事をさせてもらうことに。

お多福の大将:阿部さんは、米国で日本の食文化を紹介する「チームオブジャパン」の日本代表としてアメリカで腕を振るった経歴を持っています。

きりたんぽ鍋と雅香(がっこ)を注文すると、大将が見事な包丁を振るいながら、一つ一つ丁寧に仕事を進めていきます。
お通しと地元の海の幸、山の幸を使った先付が提供され、それをつまみながら、秋田の地酒をチビチビとやっていると、雅香の盛り合わせが、コースのように次々と提供されてきました。

がっこというと「いぶりがっこ」が全国的に有名ですが、秋田では「がっこ」は漬物全般を指す言葉で、各家庭に自慢のがっこがあり、来客があると自家製のがっこをお茶と共にふるまって会話を楽しんでいるそうです。

 

 

kiritanp300そんな秋田の伝統食文化を継承しているため、お多福の雅香は種類が多彩な上にすべて手作りの味。

あねっこ漬けや柿漬け、そしていぶりがっこはクリームチーズを載せてと、様々ながっこをいただきました。手作り無添加のがっこは、どれも純朴でほっとする味わいです。

 

がっこを堪能していると、調理場でじっくりと煮込まれたきりたんぽ鍋が運ばれてきました。

キラキラと輝く比内地鶏のスープに、地元の野菜や舞茸がたっぷり入り、上からどっさりと盛られたセリの香りが際立ちます。

スープをひとすすりすると、比内地鶏から染み出た旨みとゴボウの香りが口の中に広がり、まさに滋味あふれる味わいです。

 

 

そしてきりたんぽ。

kiritanp303都内のスーパーで見かけるきりたんぽの2倍は太さがありそうな、大きなきりたんぽ。
鍋でコトコト煮ていたにもかかわらず、まったく煮崩れを起こしていません。口に運ぶと、たっぷりと吸い込んだ比内地鶏のスープの旨みがまず訪れ、あきたこまちの米の甘みが、おこげの香ばしさとともに、あとからジワーッと広がります。

他の具材もどれも新鮮で味が濃く、きりたんぽ鍋をより一層味わい深く仕上げています。

甘みある地元の野菜。歯ごたえ楽しいシャキシャキのセリ。旨味あふれる皮内地鶏。やっぱり違う!お多福さんのきりたんぽ鍋のうまいこと!

絶品のきりたんぽ鍋と、ほっとする味わいの手作りがっこをいただきながら、大将の料理に対する情熱を熱く語っていただきました。果ては浅田次郎の小説の話題で盛り上がり、ついついお酒が進み、大いに進み(笑)、帰りは繁華街の秋田美人に誘惑されそうになりながらも、千鳥足でホテルに戻りました。

 

大将の料理と秋田の地酒に陶酔?泥酔?した秋田の夜でした。

お多福さんの「きりたんぽ鍋」商品

 

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