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あじたびスタイル【北海道番外編】


稚内港に到着したのが18時20分。
フェリーで見た夕陽があまりにも美しかったので、日没を日本最北端:宗谷岬で見ようと急きょ思い立ち、車に飛び乗りそのまま宗谷岬へ。
当日の日没予定時刻が19時10分。ナビの宗谷岬到着時刻も19時10分。
徐々に海に沈みつつある夕陽を助手席側から感じながらも、「沈まないでくれ~!」と、焦る気持ちを抑えセーフティードライブ。
途中でナビの時間調整が入り、何とか日没2分前に宗谷岬へたどり着きました。

 

宗谷岬には日本最北端の記念碑と、北海道を測量した江戸時代の偉人:間宮林蔵(かなり男前)の像が並んで建てられています。
沈みゆく夕陽を背にした二つのモニュメントを撮影。

良い写真が撮れました。

ちなみに宗谷岬の緯度:北緯45度に位置する都市として、イタリアのミラノ、カナダのモントリオール、フランスのリヨンなどがあります。

戻ったら友人には「フランスのリヨンと同じような所に行ってきた」と報告しようと思います。

 

翌日の復路は、稚内から旭川空港へ向かう際に、せっかくだから海側を通って帰ろうということになり、山の中を抜ける道より少し時間はかかるのものの、通称「オロロンライン」と呼ばれる風光明媚な海岸ルートを選択。

 


しかしながら当日は雨天な上に霧までかかる悪天候。日本海はひたすら鈍色で、日本海に浮かぶ島もまったく見られず途方に暮れていると、何やら人で賑わう建物を発見。早速立ち寄ることにしました。


立ち寄った場所は2015年4月にオープンした「おびら鰊番屋」という道の駅。

この日は年に一度の「鰊番屋まつり」ということで屋台が立ち並び、鰊汁も振る舞われ大盛況!どこもかしこも人でごったがえしていました。

その一角に趣のある建物を発見。碑が立っていたので確認すると「重要文化財 旧花田家番屋」の文字が。

通常は入館料が必要なのですが、お祭りの日は無料開放されているようで、中を見学させていただきました。

 

 

 

「旧花田家番屋」は建造物では最北端の国指定重要文化財。

明治38年頃に建築されたもので、道内で現存する番屋では最大の規模を誇る大鰊漁家だそうです。


当時雇い人が200人を超えたと言われ、館内では当時の鰊漁に使われた道具や、番屋で暮らす人々の暮らしぶりを写真や資料で紹介してあったりと、なかなか見ごたえがあります。


鰊漁で栄えた番屋を眺めながら、その繁栄ぶりとその後の衰退の移り変わりを目の当たりにし、「オンボロロ~、オンボロボロロ~♪」と、石狩挽歌が2~3日、頭から離れないあじたびスタッフでした。

 

 

 

 

 


追記:

鰊番屋の隣はレストランになっており、小腹も空いたので食事を摂ることに。
せっかく鰊番屋を見たので、ここは「鰊丼」をいただくことにしました。

待つこと5分ほどで呼び出しがあり、鰊丼を渡されたのですが、まず鰊の甘露煮の大きさにビックリ!普段目にする鰊の倍近くの大きさがあります。そして「これでもか!」というくらいに切干大根の漬物が!
と思ったら・・・これが大量に盛られた数の子で、ご飯よりも数の子の量の方が多いくらいです。

鰊を一口いただき、数の子とご飯を掻きこめば、もう幸福度と顎の疲れがMAX!そして驚きなのが、これだけ鰊と数の子が入ってなんと950円!

小平(おびら)の鰊を堪能させてもらいました。