琉球在来豚「アグー」。今から600年ほど前、琉球国成立200年後の1385年頃に琉球国王「察度（サット）」の使者「泰期（たいき）」が明国から種豚を持ち帰り繁殖し、食用に供したのが起源とされています。

戦前までは県内の庭先など、いたるところで飼育されていましたが、小型な体型で肉が少ないことや、脂身の多さや繁殖能力の低さから、戦後は絶滅寸前にまで減ってしまいました。

そんな危機的状況の中「アグー」を愛する人々の努力によって、アグーの原種に近い「沖縄アグー豚」が復活。西洋豚と交配させることで、アグー豚の優れた肉質を活かしつつ、適度な赤身を持ちクセの少ない「沖縄アグーブランド豚」が誕生。
遺伝子レベルでの厳重な個体管理の下、沖縄県内の指定牧場のみ飼育が許されています。

沖縄アグーブランド豚の飼育頭数は沖縄県内全体で600頭ほど。全国の飼育頭数の約0.007％と非常に希少な豚です。

あじたびではそんな希少なアグーブランド豚の中でも、沖縄アグー豚発祥の地：名護で、特に脂身の弾力にこだわった生産者が育てた「沖縄あぐー豚」を産地より直接お届けします。

あぐー豚の一番の魅力が脂。脂身はキメ細やかで白く澄み、柔らかくもコリッとした食感。融点が低く溶けやすいためベタつかず、サラッと舌の上で溶けてしまうほど。ふんわりとした優しい香りとともに、旨みや甘みがじわっと口に広がります。

ほどよくサシが入り、ジューシーで濃厚な味わいの赤身は、原種のような臭みが少なく、煮込んでもアクがほとんど出ません。

あぐー豚は通常の豚肉に比べ、脂身が多いのが特徴ですが、コレステロールが通常の豚に比べて4分の1以下とヘルシーで、食べた後も胃もたれしにくいので健康的においしくお召し上がりいただけます。

脂身の甘みと赤身の旨みを楽しんでいただけるよう、バラ肉とロース肉をセットにしてお届けします。
まずはシンプルに塩のみで脂身の甘みを味わっていただき、その後お好みで島らっきょうが入った特製ポン酢でさっぱりとお楽しみください。

沖縄の豊かな自然の中で600年の伝統が育む沖縄の至宝：あぐー豚をご堪能ください。

※あぐー豚はご注文からお届けまでに1週間程度お時間を頂戴しております。ご理解の程よろしくお願いいたします。

他商品

• 沖縄県産あぐー豚焼き肉ギフト600g

• 代引不可

今から約600年前に明（現在の中国）から導入され、琉球の食文化を支えてきた島豚がアグーの起源です。しかし、第二次世界大戦後、大型で発育の早い西洋豚が大量に導入され、小型で発育の遅いアグーの頭数は減り、西洋豚との交配による雑種化も進みました。
絶滅したと思われていたアグーですが、名護博物館が1981年に全県的な調査をした結果、約30頭のアグーを確認。そのうち18頭が県立北部農林高等学校に集められ、約10年かけて純血種に戻すための戻し交配がおこなわれました。

さらに遺伝子調査による選抜を行い、2011年に「沖縄アグー豚証明規程（旧：琉球在来豚アグー証明規定）」を設け、戦前に近い形質を備えた豚を「沖縄アグー豚（旧：琉球在来豚アグー）」として定義しました。こうして、戦前に近い形質を備えた「沖縄アグー豚」が誕生しました。

現在は、在来である島豚（アグー豚）の復元と維持を目指し、「沖縄アグー豚」の更なる選抜を行っております。アグーのうち、アグーブランド推進協議会が定めた基準に合格したものが「沖縄アグー豚」として登録されます。

現在流通している「沖縄アグーブランド豚」は、雄の「沖縄アグー豚」と雌の「沖縄アグー豚」や「西洋豚」を交配して生まれた豚です。
交配のパターンは農場毎に異なり、掛け合わせや育成方法の工夫によって新たなブランド豚が誕生しています。

肉質はとても優れている沖縄アグー豚ですが、一般豚に比べて、体型が小さく肉量が少ない他、生まれる子豚の数も少ないなど、生産が難しい豚でもあります。
生産者は独自の工夫により、沖縄アグー豚の優れた肉質を活かしつつ肉量の多い豚を生産できるよう努力しています。