求めれば広すぎる食の宝庫【山形編】
庄内浜を後にして、向かうは河北町。
道中は左手に日本海をのぞみ、鶴岡に入ってからは高速を利用。出羽三山の月山・湯殿山・羽黒山の間を抜けて走るという、すばらしい景観の高速道路なのですが、何せ山道…高速道路とは思えないほどの急こう配と急カーブが続き、なかなかスリリングなドライブでした。
庄内浜から2時間ほど走って、河北町に到着。佐藤錦生産者:今田さんにお話をうかがいました。
佐藤錦というと、発祥の地である東根市が有名ですが、河北町は、寒河江川、最上川の豊富な水源が豊穣な大地を作り出し、美味しい果物を生み出す果樹の一大産地。河北町のさくらんぼは「味が濃くておいしい」と、地元山形の人たちからも根強い人気を誇っています。
果樹栽培に恵まれた地域特性を生かし、今田さん親子は愛情と手間暇を惜しまず、さくらんぼ作りに情熱を注いでいます。
(今田さんのさくらんぼ作りにかける情熱は「あじびと」をご参照ください。)
今田さんからさくらんぼについてじっくりとお話を聞かせてもらい、その後山形駅へ。
米沢牛の佐藤畜産さんから始まった今回のあじたび。
舟形のマッシュルーム、稲庭うどん、横手の羽場こうじ、秋田のきりたんぽ、庄内浜の鮮魚に河北のさくらんぼと、3日間で7軒の生産者を訪問。その間、山形県を縦断し、秋田県を横断し、日本海を南下し、出羽三山の山越えをし、700kmを走破!なかなかハードなスケジュールでした。
しかしながら産地をこの目で見て、生産者の方に直接お話が伺えるというのは何事にも代えがたい貴重な経験でした。
と、感慨にふけっていたところで鶴岡市にある平田牧場の生産者の方とアポイントを取ることをすっかり忘れていたことに気づき(汗)
今からあの出羽三山の山道を抜けて鶴岡市に戻るのは…
「うーん、どうしよう…そうだ!」
ひとまず山形駅でレンタカーを返し、駅構内で平田牧場の平牧三元豚のロースカツ弁当を購入。(笑)
帰りの新幹線で生産者の方の顔を思い浮かべながら、ビールと共においしくいただきました。
ごちそうさまでした!また直ぐに伺います!