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バタバタバタバタ【長崎五島編】

平戸のウニを堪能したあとは福岡空港へ向かい、そこから五島列島へ。
福岡空港から五島:福江空港への移動はなんとプロペラ機!人生初のプロペラ機に、大丈夫だと分かっていても、不安はつのるばかり。しかも席がちょうどプロペラの脇…
けたたましいプロペラ音を立てて、飛行機は無事離陸。しばらくすると窓から大村湾が、続いて長崎の群島が姿を現しました。

 

眼下の素晴らしい景色をしばらく眺めていると、飛行機はあっという間に着陸態勢に。着陸時はワンバウンド、ツーバウンドした後に急ブレーキがかかり、前からのGをまともに受けました。40分間のとってもスリリングなフライトでした。

ドキドキのフライトを終えた後は、島内のレンタカー屋さんで車を借りて、生産者の元へ。ちなみに、五島はEV&ITSのモデルケースになっているようで、レンタカーは電気自動車も選べます。電気自動車の場合はガソリン代の精算が無く、市内の至る所に無料のEVスタンドがあるため、移動距離が長い場合は電気自動車を選択する方が良いかもしれません。

福江港から車を走らせていると、はげ山になった奇妙な山を発見!
近隣の人に聞いたところ、「鬼岳」と言うらしく、五島のシンボルなんだとか。

はげ山になっているところは火を付けて焼け野原にしているそうで、新緑の時期は全山芝生に覆われ、中腹にある展望所からは福江市街、福江港外に点在する島々を見ることができるようです。


 

30分ほど走り、富江港に到着。富江で三代にわたって水産加工品を手掛ける山戸さんに色々とお話をうかがいました。

山戸さんのお店では、水いか(アオリイカ)スルメとからすみを製造しています。

水いかのスルメは五島の名産品で、製造はほぼ五島列島のみで行われているのだとか。ストーブの上で軽く炙るとスルメから香ばしい匂いが漂ってきて、もう辛抱たまりません!繊維に沿って裂き、口に運ぶと…イカの風味が口中に広がり、噛みしめるたびに身から甘みがじわーっと染み出し、飲み込むのがもったいなくなります。添加物は一切使用していないとのこと。水いかの甘みだけでこれだけ味わい深い旨みが出るとは驚きです。

水いかスルメの次に紹介していただいたのが「純国産のからすみ」
からすみは長崎の名物ですが、長崎市内の老舗といわれるからすみ店ですら、原料はオーストラリア産のものがほとんどです。そんな中、山戸さんは長崎産の中でも特に良品といわれる富江湾のボラの真子を原料に、昔ながらの製法にこだわり、純国産のからすみを製造されています。

 

「からすみは手をかければかけるほど良いものになる」とのことで、冬の真水を使っての洗い出しから、成形等、これまた色々と苦労話を伺うことができました。

からすみの話をうかがっている中で「伝説のからすみ屋さん」が富江にいらっしゃったという話題になりました。伝説のからすみ屋さんは、幼少の内から門外不出・一子相伝の技術をたたき込まれ、ぼらの腹をさばかずに見た目だけで良いからすみができるかどうかが分かったのだとか!他にも色々と伝説をうかがったのですが、どれも驚くような話ばかりでした。

 

 


フライトまで時間があったので、五島の郷土料理を味わえるお店にうかがいました。

ぷりっぷりの鮮魚やあごだしつゆの五島うどんなどの名物料理もいただいたのですが、とにかくインパクトがあったのが郷土料理の「はこふぐの味噌焼き」。
はこふぐは、さかなクンの帽子のモデルとなっている魚です。
はこふぐのユーモラスな体型をそのまま器に仕立てた味噌焼きは、見た目のユニークさだけではななく、九州の甘めの味噌と旨みのあるフグの身がマッチしていて、濃いめの味わいがお酒のつまみにぴったり!たまらず「大将!焼酎ちょうだい。」と、五島産原料を使用した「五島麦」のロックをクイッとやりながら、味噌焼きをペロリといただき恍惚の表情を浮かべていました。五島の名物料理を堪能させていただきました。

ほろ酔い加減で飛行機に乗り込んだのですが、またしてもプロペラ横の席。
バタバタバタバタ…
帰りもスリリングなフライトで、もっとベロベロになるまで飲んでおけばよかった(笑)

 

山戸さんの商品