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蔵に住み着く宝物【小豆島編Part2】

小豆島食品で絶品の佃煮とともにいただいたお昼ごはんの後、そのまま小豆島食品の久留島社長にアテンドしていただき、佃煮のタレに使う醤油の醸造元「ヤマロク醤油」さんへ向かいました。

 

 

醤油の産地として有名な香川県小豆島。

約400年前から醤油造りが行われ、現在でも22の蔵が醤油造りを続けています。そんな小豆島の中でもヤマロク醤油さんは創業約150年という老舗の醤油醸造元です。

早速、ヤマロク醤油の山本社長に蔵を案内していただきました。

蔵の中に入ると、所狭しと並べられた木桶の樽に圧倒されます。しかもどの木桶も表面がボロボロになっています。

「表面がボロボロになっているのはこの蔵内に住む菌によるものです。この菌こそが美味しい醤油造りに欠かせないんです。目には見えませんが蔵に住み着く菌は我々にとって宝物です。うちではこの杉桶を使い、昔ながらの天然醸造での醤油を作っています。」

目に見えない菌と長い時間が醸し出す醤油の香りは、日本人にとっては心落ち着く、得も言われぬ良い香りです。

 

「醤油や味噌、日本酒等、全国で使われている木桶の数は3000~4000本と言われていて、そのうちの約3割に相当する1000本の桶が小豆島で醤油造りに使い続けられています。ちなみに全国の醤油蔵で木桶の保有数ランキングTOP3がすべて小豆島の醤油蔵なんですよ。こんな小さな島なのに意外でしょう?」

ただこの木桶による醸造醗酵文化が、桶屋さんの後継者不足で存亡の危機を迎えているとのこと。そのために山本社長は大胆な発想でこの難局を乗り切ろうとしています。

その秘策とは!?

詳細はこちら:「あじびと」の山本社長のページをご覧ください。

お話を伺ったあと、ヤマロク醤油さんの看板醤油「鶴醤(つるびしお)」をいただきましたが、これがまた深い!

 

 

色が濃く、ねっとりとした醤油なので、味が濃いのかと思いきや、とてもまろやかな味わい。天然醸造、木桶で長期熟成・醗酵された醤油は、塩味が抜け、まるく和らかな奥行きを感じました。

小豆島の木桶による醤油文化。

ずっと継承し続けていただきたいと思いました。

追記:
ヤマロク醤油さんで山本社長の熱い話を伺った後、帰りのフェリーの時間まで余裕があったので、少し寄り道をして、小豆島の中心部に位置する中山地区に向かいました。

山間部に向かう細い山道を登っていくと視界が開け、美しい「中山千枚田」が姿を現します。

あじたびスタッフが訪れたときには夏至も過ぎ、夏真っ盛り。中腹部から眺める千枚田も綺麗でしたが、頂上近くから見下ろす千枚田は格別の良さがあります。

 

 

夏の千枚田に吹き抜ける風が心地よく、35℃を超える猛暑日にもかかわらず、一服の清涼感が得られました。

ちょうど同じ時期に「瀬戸内国際芸術祭」が開かれていて、千枚田に海外のアーティストの方が制作した巨大なモニュメントが展示されていました。

千枚田とモニュメントのギャップ、これもなかなか面白かったです。