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スナバもスタバも何でもある!【鳥取編】

岡山駅の桃太郎の銅像に別れを告げ、再び中国山地に向けて車を走らせるあじたびスタッフ。道中の山道を揺られること2時間強。
続いての目的地である鳥取県に到着しました。

「鳥取県といえば梨。梨といえば鳥取県。」と言われるほど全国的に知られている鳥取の梨。今回はその梨を求めて生産者の前田さんを訪ねました。

 

「鳥取を代表する梨と言えば二十世紀梨ですが、うちでは二十世紀にこだわらず、色々な品種を栽培しています。美味しい梨を作るには、剪定や有機肥料、排水管理といった技術的な部分も大事ですが、何よりも大事なのは『良いDNAを持った梨を栽培すること』です。良いDNAを持った品種は極僅かなので、その何十倍、何百倍もの品種から探し出さなくてはなりません。」

その言葉を裏付けるように、梨畑には様々な品種の樹が立ち並んでいます。前田さんの先代から始めたという梨栽培ですが、今や県下で一、二を争うほどの多品種を栽培されており、栽培品種の多さでギネスブックに挑戦したらどうかとの声が近所でもあがったそうです。

「品種ごとに栽培方法が違い、特に新しい品種は栽培方法が確立されていませんから教科書がありません。ですから、自分で栽培方法を確立していくしかありません。栽培が上手くいかなくて失敗することもあります。むしろ失敗の方が多いくらいです。それでも『誰もせんようなことをしてみたい』というのが自分の気質のようで、新しい品種を栽培するときは血が騒ぎます(笑)」

 

お話をしているところで、奥さんが梨を切って持って来てくれました。

「これは最近の一押し品種の秋栄と新甘泉です。食べ頃の梨を切りましたからちょっと食べてみてください。」

勧められるがままにいただくと、ジューシーさが全然違います!
新鮮だからでしょうか。二十世紀梨のようなシャクシャクとした食感に、甘い果汁が口いっぱいに広がります。秋栄は甘みの中にコクがあり、新甘泉はその名の通り、果汁が泉のごとく湧き出し、思わず口元から溢れてしまいました(笑)

「秋栄は鳥取大学が開発した梨で、開発途中に問題が起こって他の農家が手を引いたのですが、私は開発中の教授と協力しながら解決策を一緒に考えていきました。その結果、鳥取の新しい品種として商品化され、世に出回るようになりました。
少しは商品化に役に立てたかなと思います。これからもたくさんの品種を栽培して、良いDNAを見つけていきたいと思います。」
少し照れくさそうな顔をしながらそう話す前田さんの穏やかな表情の奥に、梨栽培に対する不断の努力と無限の愛情を感じました。

 

追記:


前田さんとのお話を終えたあとに、鳥取のもう一つの特産である海産物を求め、日本有数の水揚げ量を誇る境港に立ち寄ることに。

港近くの水産物直売センターを訪れ、海の幸を堪能した後、腹ごなしがてら散歩をしていると、あちこちに妖怪のブロンズ像が!

聞けば境港はゲゲゲの鬼太郎の作者:水木しげるさんの故郷だそうで、妖怪のブロンズ像が並ぶ通りは「水木しげるロード」と呼ばれているそうです。

立ち並ぶ妖怪の表情を眺めながら、ず~っと「げ、げ、げげげのげ~♪」と・・・

襟裳岬に立ち寄ったときと同じように、頭の中でリフレインしまくりのあじたびスタッフでした。